データ集計の過程で、サイト3の消費電力が多めであること気が付きました。サイト3は街路灯のLED化の変更をした以外は変更がなく、消費電力が増える予定はありませんでした。
時系列で消費電力をチェックしました。同時にプロットしたサイト2の消費電力も
同様にほぼ一定で、増えるような変更はしていません。
まず、サイト2、サイト3について月ごとの総消費電力をプロットしました。太陽光発電として 気になるのは自己消費電力なのですが、自己消費電力量は、消費電力量と太陽光発電での発電量の 両方に依存するので、ここでは総消費電力のみを分析します。
サイト2はほぼ一定です。多少冬場の電力消費量が多めな感じです。サイト3は夏と冬の電力消費量の変動が明確です。さらに、2016年以降に消費電力量が増加しています。現在は通常?の状態に戻っています。この謎の消費電力増加の 原因分析、調査を行います。
そこで、考えられる理由を挙げてみました。
①誰かが電気器具を接続して消費している。
②新たに導入した設備が電力を消費している。
③何らかの理由で、既存設備(太陽光発電以外の設備)の消費電力が増加している。
④何らかの理由で、太陽光発電システムの消費電力が増加している。
①が原因として一番怪しいが、消費電力が多い状態のとき、現地の確認を行い特に電気製品が使われている気配がないことを確認しました。
②に関しては、2013年以降の設備変更はなく原因ではありません。
③、④の根本原因は、設備が”故障している”か”動作状態が変わった”ことで消費電力量が増加していることと想定されます。
現地の外観や状況からは決め手となる原因は見つかっていません。これについての分析は置いておいて、 夏と冬の消費電力量の差について分析してみます。 夏至・冬至付近の晴天の日の1時間ごとの消費電力量を プロットしました。
昼間より夜間の消費電力が大きい。これは街路灯の電気消費に依存します。それぞれのサイトには、街路灯と常時省電力を消費する設備があります。 街路灯の消費電力は、サイト2が0.8kW、サイト3が4.6kW程度で、常時消費される電力はサイト2が1.6kW、サイト3が1.4kW程度です。 夏と冬で明るい時間が朝と夕方とそれぞれで2時間程度違うため、その分、街路灯が消費する電力量が変わります。 ただ、サイト3については日照の影響以外にベースの消費電力が違うように見えるので、冬のデータから0.05kWを引いたデータでプロットしなおしてみました。
想定される絵柄になりました。夏と冬の差が日照時間の2時間分の差だけで他に差がないように見える絵柄です。ということは、夏と冬で 0.05kWの消費電力の差が何らかの理由で発生しているということです。言い換えると前述の”動作状態が変わった”に該当する事象が発生しているということです。
今日はここまでです。今後、”動作状態が変わった”原因が何かを分析していきます。※ サイト2の夏の冬の消費電力で夕方は日照時間の影響が見えるが、朝方はずれがないように見えています。データの整理ミスの可能性が一番高いと思い再点検しましたがここでの間違いはなさそうです、これについても原因確認していきます。 また、上記の④の中にタイトルに記載したパワコンがあります。これについても分析していきます。
電力と電力量の表記ゆれがあるように見えますが、1時間分の消費電力量を断り書きせずに電力に換算しています。ほかの箇所もこの断り書きなしの菅さんをして書きます。