的が遠いシステムを構築する場合、つまり多数のコンポーネントを組み合わせてシステムを構築するSI(システムインテグレーション)では、一歩一歩検証しながら作業をすすめていく必要があります。そして、その検証には測定器や計測器(OSC)が必要です。そしてその妥当性を確認できる手法です。
今回は特に、中古部品も活用して構築するので、その部品自体の妥当性も検証が必要でした、というか早めにやっておいてよかった。9VのACアダプタですが、以前に購入して使っていた変圧とプラグ切り替え機能付きのACアダプタを使う予定でした。しかし、事前にテスターで確認すると9Vに設定しても9Vにならないことが判明し、ACアダプタを追加調達しました。 切り替えで12Vになりっぱなしだったり、一瞬17Vになったり、他の部品を壊してしまう原因になっていたかもしれません。
検証用の機器
既存のデジタルマルチテスター:
電圧や導通試験に使用。このテスター自体も年代物で怪しいところがあったので事前に電池などで妥当性検証しておきました。前述の、ACアダプタの問題はこのテスターで検証して確認しました。
新規オシロスコープ:
[112972]DSO Shell 200kHz (DSO150) 完成品
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112972/

オシロスコープとしては激安です。どこまで使えるか分かりませんが調達してみました。別案として激安の中古品(オークション)という線もありましたが、今回は納期と妥当性を勘案して、この製品を採用してみました。
検証
検証過程で、いろいろ動作しない事象にぶつかり、修正を繰り返して、最後は下の画像や動画のとおりの信号検出の確認ができました。
まず、最初は、それらしい信号がでてこず、何度か確認と修正をしています。参考のため注意しておくべきチェック観点を書いておきます。
・基盤への部品取り付けは、あと戻りが大変なので十分に注意してやりましょう。
・配線、入力と出力が同じミニジャック
・配線、R,L2回路ある
・ICの向き。 ICソケットの向きは注意して半田付けしたが、IC挿すときも注意
・電源の入力などなど
・その他の接触不良
つぎに、それらしい信号が見えるようになったところで、不安定な信号を見つけてそれの対策をしました。接触不良が主な原因でした、なかでもオシロ付属のプローブが不安定な信号の主要因でした。仕方がないので、自前のBNCケーブル(無線用のもの)で、オシロと、アンプの出力を直結して対処しました。
最後は、オシロの使い方ですね。 このオシロは、 安価なつくりに必要最小限の実装を詰め込んでいるので、ぱっと見操作が良くわからない。さらに説明書が簡単すぎですね。 この機種は初めてオシロを使う人にはわかりにくいかもしれません。オシロスコープとはどういうものかをそれなりの機種で理解したうえで(購入する)使うのが良いかもしれません。

検証動画
センサーを叩くと、検出した信号波形をオシロで捉えることができました。波形は約5kHzで、この素子の共振周波数とほぼ一致していました。
