Unable to find a medium containing a live file system というメッセージが表示されて、Linux の Live USB が起動しないまま止まってしまった経験はないでしょうか。GRUB のメニューを選んだ直後にこの画面で止まると、多くの人はまず「USB メモリが壊れたのか」と考えます。
Unable to find a medium containing a live file system
Attempt interactive netboot from a URL?
yes no (default yes):
しかし実際には、USB そのものの故障だけが原因とは限りません。むしろ、一度 USB メモリを抜き差ししただけであっさり正常起動する、というケースも少なくないのです。この Unable to find a medium というメッセージが伝えているのは「結果」であって「原因」ではありません。両者を分けて理解しておくと、同じ症状に出会ったときに落ち着いて対処できるようになります。本記事では、このメッセージが何を意味するのかをまず整理し、その上で考えられる原因と、現実的な対処の順序を解説します。なお本記事は特定の製品に限った話ではなく、Ubuntu 系の Live USB 全般に当てはまる内容として書いています。
Unable to find a medium の意味:casperがLiveファイルシステムを探す仕組み
「Unable to find a medium containing a live file system」とは、起動処理を担うプログラム(casper)が、Live ファイルシステムを格納したメディアを見つけられなかった、という意味です。
ここでいう medium(メディア)は USB メモリだけを指すわけではありません。DVD ドライブ、ISO イメージをマウントしたデバイス、その他 Live システムを格納しうる媒体をまとめて指しています。つまりこのメッセージは「Live ファイルシステムが入っているはずの媒体を見つけられなかった」という結果だけを述べているのであって、「USB メモリが故障した」と断定しているわけではないのです。
では、その「Live ファイルシステム」とは何でしょうか。Ubuntu 系の Live システムでは、起動後に実際に動く本体は filesystem.squashfs という圧縮されたファイルです。電源投入から起動完了までの流れは、おおまかに BIOS / UEFI から GRUB へ、GRUB から Linux カーネルへ、カーネルから initramfs(初期 RAM ファイルシステム)へと進み、その中で casper が filesystem.squashfs を探し出してマウントする、という順序になっています。この最後の「探し出す」段階でつまずくと、Unable to find a medium のメッセージが表示されます。
第三に、起動パラメータの指定がずれているケースです。カーネルに渡すパラメータが正しくないと、ファイル自体は存在していても casper が探す場所が食い違い、見つけられないことがあります。市販の ISO をそのまま書き込んで使っている場合にはあまり起こりませんが、自分で起動設定を編集した環境では起こり得ます。
第四に、起動の途中までは認識できていたのに、処理の最中に読めなくなるケースです。I/O エラーや USB の再接続(リセット)、電源まわりの不安定さなどによって、途中から通信が途絶えてしまう状況です。これも結果として Unable to find a medium の状態に行き着きます。
それでも改善しない場合は、別の USB ポートを試します。Ubuntu のバグ報告には、同じ USB メモリでも片側のポートでは起動エラーになり、反対側のポートでは正常に起動した、という事例があります。USB 3.0 と 2.0 が混在しているマシンや、コントローラの異なるポートでは、相性によって挙動が変わることがあるためです。デスクトップなら背面のポート、ノートなら別の口、できれば USB ハブを介さず本体へ直結して試してみてください。
ポートを変えても直らないときは、ISO ファイルの作り直しを検討します。元の ISO を改めて入手し直し、書き込みツールで USB メモリへ書き込み直します。書き込み後に内容を照合する検証機能があれば、あわせて確認しておくと安心です。ここまで来ると、メディア側ではなく書き込まれたデータ側に問題があった可能性が高くなります。
それでも解決しない場合は、BIOS / UEFI の起動順序や、起動メニューに表示されるデバイスの並びなど、より基本的な設定を見直していくことになります。なお Live USB の起動過程で表示されるログは保存が残らないことが多く、後から詳しく追いかけるのは難しいため、現象が出たときの状況をメモしておくと、原因の切り分けに役立ちます。
まとめ:Unable to find a medium が出てLive USBが起動しないときのチェック順序
「Unable to find a medium containing a live file system」は、casper が Live ファイルシステムの入った媒体を利用できなかった、という結果を示すメッセージです。それ自体は USB メモリの故障を意味しません。原因は接触不良から ISO の破損までさまざまなので、抜き差し、ポート変更、ISO の作り直し、設定の見直し、という順に切り分けていくのが現実的です。
特に、抜き差しだけで直るケースは実際に存在します。同じメッセージで止まったら、まずは落ち着いて USB を挿し直すところから始めてみてください。
今回届いた個体のラベルには「Product of Thailand」とあった。タイで組み立てられたドライブ、というわけだ。面白いことに、今回壊れた交換前のドライブ(ST4000DM005)も、同じく「Product of Thailand」だった。製造日は4年違い、型番も製品系列も違うのに、組み立て地は同じタイ。Seagateにとってタイが主力の組み立て拠点であることがうかがえる。
ただ、この「Product of Thailand」を見て「このドライブはタイ製だ」と言い切るのは、実はかなり乱暴な話だ。ラベルが示しているのは、あくまで最終的な組み立て(アッセンブリ)を行った国にすぎない。
だから「○○製だから良い/悪い」という見方は、HDDに関してはほとんど意味をなさない。ラベルの「Product of Thailand」は「タイで組まれた」ことを示すだけで、中身の部品は世界中──とりわけ日本──のメーカーから集められている。組み立て地はラベルで分かっても、中身がどこの何でできているかまでは、ラベルからは読み取れない。これはこのドライブに限った話ではなく、HDDという製品そのものの素性なのだ。
動画では瓦状に磁気記録されているかのように見せていますが、実質は上書きされるので上書きされた部分は消えるということです。つまり、ディスク面の内から外、もしくは外から内と隣のトラックが使われていないことを前提に順番に書き込む必要があります。従来使われているかどうかの管理は、OSレベルのNTFSや、ext4などのディスクシステム管理で行うだけでした。これを、SMRでは、HDD内部で書き込み順の管理を行い、TPI(Tracks Per Inch トラック密度)を上げることで、面記録密度を上げる工夫をしています。
この違いは、FlashとHDDの特性の違いくらいの違いがあります。理解したうえで使えば問題ないのでしょうが、知らずに使って原因がよくわからないトラブルが頻発していたりしないでしょうか? パーツショップなどでは、SMRかCMRかは明記されていないケースがほとんどです。HDDは容量と値段だけで選んでいませんか? あと静音や熱か速度を気にして回転数で選ぶくらいでしょうか? SMRかCMRかを考慮して選んでいまますか? CMR(Conventional Magnetic Recording)は昔ながらの書き込み方式で、隣のトラックに影響がないように書き込むトラック間隔を設計した方式です。それに対してSMR(Shingled Magnetic Recording)は、書き込むトラックの順番を限定することで、隣のトラックへの被せ書きを許容してトラック密度を上げる設計をした方式です。 SSDと同じような感じで、技術的な説明が利用者には正しく伝えられていないので、理解できないまま不適切な使い方をしているかもしれません。