AE測定、長期間ロギングシステム構築 (その1) アナログ部製作編 

AE測定、といっても….。狙いはAEつまり、100kHzレベルですが、なかなかそのレベルまでのものを用意するのは高額になってしまいます。そこで、できる限りそのレベルを目指した設計で、かつ低コストで実現できるシステムを目指すことにしました。
 高度なレベルと低コストをバランスを取って実現するために、「イベント信号波形の取得」ではなく「イベントが発生した時刻の取得」に特化することにしました。
もう一つ重要な要件として、「短時間で環境整備する必要がある」ということです。そこで、採用するシステム構成の方針を次のようにしました。

・比較的安価であること
・可能な限り、既製品を利用する
・短期間/短納期で入手できる部材を採用する
・検証しながら作業を進めれるようにする
・既保有の部材や道具を利用する

採用部材(その1、アナログ部(プレアンプ))

直ぐに入手するために、国内に在庫があり即入手できるものから探しました。安価でも、中国からの船便となると2週間くらいかかってしまいます。そこで、30年ぶりくらいの部品通販での調達です。以前なら直接店舗で購入でしたが…。

■センサー

[104118]圧電スピーカー(圧電サウンダー)(13mm)PKM13EPYH4000-A0
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g104118/
https://akizukidenshi.com/goodsaffix/murata-piezo-speaker-tape.pdf
10個買い

■アンプ

[112145]2回路入J-FET入力オペアンプ NJM072D  ←
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112145/

[112309]NJM4580DD使用ヘッドホンアンプキット
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112309/
このキットにNJM072D を置き換えて使う



[108853]3.5mmステレオミニプラグ⇔スクリュー端子台
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g108853/

[108854]BNCオスコネクター⇔スクリュー端子
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g108854/

■その他

電源は006Pの9電池でも動作するが、長期間ロギングの必要があるため、9VのACアダプターを使用します。
センサー、アンプ間の配線は既保有のアンテナ線などの廃材を使用します。半田やはんだごてなどは既保有なので省きます。

製作

とりあえず、アンプを製作、40年ぶりくらいのキットでの電子工作です。30分ほどの半田付け作業で完成しました。

左がセンサー代わりのピエゾです、とりあえず直結してます。アンプ基盤の右側が出力です。


以上で、アナログ部の製作は完了です。
そのあとは、アナログ部の動作検証を行う予定です。そしてその後のAD変換でのデータロギングのプラグミングを含む作業が待っています。多分これが一番大変でしょう。

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