リモートデスクトップでモヤっと。

Windows12からWindows12をリモートデスクトップ接続でモヤっとした画面表示になったままどうすることもできない事象が発生している。これに対する対処を検討する。

以前にも「リモートデスクトップのキーボード配置が変わった」問題があった。リモートデスクトップに関する問題は、数多くのバージョンの組み合わせで使われるので難易度が高い問題でもあるだろう。同じパターンで解決した人がいればコメントください。

いろいろ試して、これかという設定を見つけて対処してみたが今のところ効いていない。今時点で、まだ解決していないが、解決まで話が長くなりそうなのでいったん公開しておきます。

まずは、今の症状・現状分析から書いていこう。

1.問題の症状

このようなモヤっとした画面である。可能な操作は次の通り。
・ウインドウの最小化、最大化、ピン止め、など
接続情報も見える

おや、Client detailesに想定外の「Windows10」の文字が。。。。 なぜ? これが原因では? ということで、調べてみた。

接続先のWindowsは?

接続元は?

どっちもWidnows11なのに、なぜかリモートデスクトップはWin10 これは怪しい。

※ただ、Windows10のリモートデスクトップに接続したときは、モヤッとならない。
また、その際の接続情報も上と同じ表示でWin10。 なので、接続情報がWin10であることが直接の原因ということはない。 組み合わせかもしれないが。。

「リモートデスクトップのWinodws11に接続して少し時間がたつとモヤっとなり、接続情報を見るとちゃんと接続しているが、なにも操作できなくなる。ウインドウを閉じて再接続すると操作はできる。 ウインドウを閉じて再接続しなくても、操作をできるようにする方法を解説してください。 原因を調べる方法があれば教えてください。」と今噂?のGemini3.0Proに聞いてみた。以下、背景が灰色の部分はGeminiの回答で、赤文字は私のコメントです。

リモートデスクトップ(RDP)接続中に「画面がモヤっとして(画質が低下して)操作不能になる」現象、非常にストレスが溜まりますよね。

この症状の典型的な原因は、RDPが使用している通信プロトコル(UDP)の不調や、描画キャッシュの不整合であることが多いです。「接続情報は繋がっている」のに操作できないのは、通信経路の一部(特に画面転送を行うUDP)だけが詰まっている状態と考えられます。

以下に、再接続せずに復帰を試みる方法(対処療法)と、そもそもこの現象が起きないようにする設定(根本治療)、および原因の調査方法を解説します。


1. 再接続せずに操作可能にする方法(対処療法)画面が固まった際、マウス操作は効かなくてもキーボードショートカットがサーバーに届けば、画面の再描画(リフレッシュ)が走り、操作可能になることがあります。

以下のショートカットを順番に試してみてください。

  • **Ctrl + Alt + End**:  
  • リモート先で Ctrl + Alt + Del を押したことになります。セキュリティ画面に切り替わることで画面が強制的に再描画され、フリーズが解けることがあります。
  • **Ctrl + Alt + Break** (または Fn + Break / Pause):
  • リモートデスクトップの「全画面表示」と「ウィンドウ表示」を切り替えます。ウィンドウサイズが変わることで画面情報がリセットされ、復帰することがあります。

※注意: これらで反応がない場合は、通信セッション自体が「ゾンビ状態(切断されているのに認識されていない)」になっているため、残念ながらウィンドウを閉じて再接続するしかありません。


2. 現象を二度と起こさないための設定(根本治療)「モヤっとなる」のは、回線速度に合わせて画質を落とそうとする機能が働いた直後に、通信が詰まっている可能性が高いです。これを防ぐには、「UDP通信を無効化してTCPのみにする」のが最も効果的です。

方法A:ホスト側(接続されるWindows 11)の設定変更これが最も確実です。グループポリシーエディタを使用します(Pro版以上)。

  1. Windowsキー + R を押し、gpedit.msc と入力してEnter。
  2. 左側のツリーで以下へ進みます。
    コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > リモート デスクトップ サービス > リモート デスクトップ セッション ホスト > 接続
  3. 「RDP トランスポート プロトコルの選択」 をダブルクリックします。
  4. 「有効」を選択し、オプションで 「TCP のみを使用」 を選択してOKを押します。
  5. PCを再起動します。

Windows 11 Home版の場合は、レジストリ操作が必要です。

  1. regedit を起動。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services へ移動。
  3. 右クリック > 新規 > DWORD(32ビット)値を作成。名前を fClientDisableUDP にする。
  4. 値を 1 に設定して再起動。

方法B:クライアント側(操作する手元のPC)の設定変更手元のPCの設定で緩和できる場合もあります。

  1. リモートデスクトップ接続アプリを起動し、「オプションの表示」を開く。
  2. 「エクスペリエンス」タブへ移動。
  3. 「ビットマップのキャッシュを保持する」のチェックを外す。
  • キャッシュファイルが壊れて画面がおかしくなるのを防ぎます。
  1. 「接続速度の自動検出」ではなく、「LAN(10Mbps以上)」などに固定してみる。

3. 原因を調べる方法なぜ切れるのか、ログを確認して特定する方法です。

イベントビューアーでログを確認するWindowsにはRDP関連の詳細なログが記録されています。

  1. 接続される側(Windows 11)または手元のPCで、スタートボタンを右クリック > 「イベント ビューアー」 を選択。
  2. 以下のパスを開きます。
    アプリケーションとサービス ログ > Microsoft > Windows > TerminalServices-LocalSessionManager > Operational
  • ここでは切断や再接続のタイミングがわかります。
  1. より詳細なエラー理由は以下を確認します。
    アプリケーションとサービス ログ > Microsoft > Windows > TerminalServices-ClientActiveXCore > Microsoft-Windows-TerminalServices-RDPClient/Operational

  • ここで「警告」「エラー」になっている項目のIDやメッセージ(例:ID 1026 ネットワーク接続が失われました 等)を確認します。

パケットロスを確認する接続中にコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを打ちっぱなしにしておきます。

ping -t [接続先IPアドレス]

画面が「モヤっと」して操作不能になった瞬間、pingも Request timed out になっていれば、PCの問題ではなくネットワーク機器(ルーターやWi-Fi)の瞬断が原因です。


まとめ:まず試していただきたいことまずは、「UDP通信の無効化(TCP固定)」を行ってみてください。

「モヤっとなる(画質低下)」現象は、UDP通信特有の症状であることが多いため、TCPに固定することで画質の変動はなくなり、通信の安定性が向上する可能性が非常に高いです。

レジストリやポリシーの設定変更について、より詳細な手順のサポートが必要ですか?


追加情報2

更新プログラムの適用

  • Windows Updateで最新の累積更新を適用(2025年3月以降の更新でRDP関連の不具合が修正済み)
  • 更新の影響範囲
  • 接続元PC(クライアント側)
  • RDPクライアント( や ActiveXコンポーネント)の不具合修正は 接続元側の更新 で効果が出ます。
  • 特に「マルチトランスポート(UDP/TCP併用)」関連の修正はクライアント側に依存するため、接続元を最新にすることが重要です。
  • 接続先PC(サーバー側)
  • RDPサービス()やグラフィック描画、セッション管理の修正は 接続先側の更新 で効果があります。
  • サーバー側が古いと、クライアントが最新でも描画が乱れたり切断が発生することがあります。
  • ✅ 実際の対策
  • 両方のPCを最新にするのがベスト
  • クライアント側だけ更新しても改善するケースはありますが、サーバー側が古いと再発しやすいです。

パッチ情報を確認

✅ 確認方法のステップ

  1. Windows Updateの更新履歴を確認
  • 手順
  1. 「設定」 → 「Windows Update」 → 「更新履歴」を開く
  2. インストール済み更新プログラムの一覧から KB5053656(2025年3月27日公開) または KB5053598(2025年3月定例更新) があるか確認

これらが表示されていれば、リモートデスクトップの「モヤ」問題は修正済みです。

  • 累積更新の世代違い
  • 3月の KB5053598 は既に古く、25H2 では 4月以降の累積更新 (例: KB5055523, KB5067036) が必要です。

  1. OSビルド番号を確認
  • 手順
  1. → 「winver」と入力
  2. 表示されたビルド番号を確認
  • 修正済みの目安:
  • KB5052093 適用後 → 26100.3323 以上
  • KB5053656 適用後 → さらに安定版(2025年3月末以降)
  1. コマンドラインで確認(管理者向け)
  • PowerShellで以下を実行:
  • 出力に KB5053656 や KB5053598 が含まれていれば適用済み。

📌 補足情報

  • 問題の原因は2025年1月~2月の更新(KB5050094, KB5051987)で発生した既知の不具合。
  • Microsoftは 2025年3月以降の累積更新(KB5053598, KB5053656, KB5055523など)で修正済み。
  • 企業環境でWSUSやWUfBを利用している場合は、3月以降の累積更新を承認していれば同じ効果が得られます。

👉 まとめると、「更新履歴」でKB番号を確認するか、「winver」でビルド番号が26100.3323以上になっているか」を見れば、パッチ適用済みかどうか判断できます。