サイト移行作業に関連して、BizMWとXSERVERの仕様の違いについて


先週(2019年9月18日)から実施中のサイト移行作業に関連して、メモ代わりに、BizMWとXSERVERの仕様の違いに関して書きます。
 簡潔に書いてしまうと、XSERVERはBizMWよりもシステムエンジニア向けです。しかし、BizMWのほうがシステム管理をよく理解している開発者というより上級エンジニアが設計した一般利用者向けのシステムと言えるでしょう。UNIX系の知識があまりないならBizMWからXSERVERに移行すると分かりにくく使いにくく、コストが増加するかもしれません。逆にUNIX系の知識があれば、自由度が高い運用ができ、コスト削減できそうです。

以降は、気がついた具体的なポイントを書きます。気が付いた順に書いたので順番は意味がありません

■バックアップからの復旧
 バックアップは復旧方法から設計するというのが、バックアップ・復旧の基本と言われたりしますが、BizMWではWebコンテンツを過去にバックアップした任意のものにコントロールパネルからボタン一つで復旧できていました。初心者向けには分かりやすく、パッチ適用でのトラブルなどの障害からの復旧を短時間におこなうことができ非常によい仕組みです。XSERVERのほうは、利用者向けに提供された復旧の簡便な仕組みがありません。手動バックアップで作成したアーカイブをダウンロードできます、また日次で自動バックアップが動いています。 バックアップから復旧させるには、手動でバックアップしたファイルをアップロードするか、費用を支払い、バックアップデータをバックアップディレクトリに置いてもらって、そこから手動で復旧させる必要があります。sshやcronが使えるので、自前で何とかできそうですが、あまり親切な設計ではありません。
データベースのバックアップと復旧についてはXSERVERのほうが簡単です。サーバパネルで、手動バックアップの他、自動バックアップからの復元がボタン一つでできるようになっています。どちらが良いかは好みかもしれません。

■SSHでの利用
 XSERVERでは、マルチドメイン運用でも、ドメイン間のファイルコピーをディレクトリ間のコピーで操作できます。sshになれていれば、かなり運用管理しやすい。BizMWではsshできなかったので、かなり楽になります。

■データベースの移行
XSERVERもMySQLなので、あまり苦労せずに移行できます。1点、XSERVERのデータベース名はサフィックスがサーバ名?に固定されているために移行前と同じデータベース名にはできず、エクスポートファイルのままだと「CREATE DATABASE IF NOT EXISTS <データベース名> DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;」とエラーが出ます。
 SQLのファイルのデータベース名が書かれた個所を修正してインポートします。
データベースをCREATEしているなら、その個所を削除する

また、BizMWではローカルマシン上にDBがありましたが、XSERVERは別マシンなので、接続先の設定変更も行います。

■メール関連
BizMWではエイリアス設定がありましたが、XSERVERではエイリアスがなく、メールアカウントを作って転送設定をすることで代替は可能です。振り分け設定で転送が可能だが、これもメールアカウントを作っておかないと宛先不明でメールが消失する(送信元にも返されない)ケースがありそうです。

とりあえず、ここまでで一旦公開します。 引っかかった点などあれば随時更新します。

・基本機能確認
– メール、設定 基本検証は済; 暫定9/28完了予定、 正式 10/15完了予定
– Web 設定 9/23実施済み 正式 10/10完了予定

・WordPressコンテンツの移行
   仮 9/22実施済み 正式 10/10完了予定
・DBデータ移行
   仮 9/22実施済み 正式 10/10完了予定

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